ABOUT

モンゴルの草原に立つ遊牧民と馬

旅するように、まとう。

世界のどこか、風の吹く場所で。
何世代にもわたって受け継がれてきた衣服があります。

厳しい陽射しを遮るために編まれた帽子。
長い移動に耐えるために織られた布。
祝いの日のために、一針ずつ刺された模様。

そのどれもが暮らしの必要から生まれ、
美しさを宿すまでに、長い時間をかけて磨かれてきました。

はじまりは、モンゴルの草原でした

場所にとらわれずに生きること。
そこに私は、自由を感じました。

旅をして、いろいろな国を歩きたい。
その土地の色に、自分から染まってみたい。
そんな人生を歩みたいと思っていたときに出会ったのが、
モンゴルの遊牧民の人たちでした。

どこまでも続く草原を、馬で翔けていく。
その姿を目の当たりにして、強く憧れました。
そして自分自身でも、その暮らしの一端に触れてみて、
人間らしさというもの、生きるということを、
これまでにないほど確かに感じたのです。

あのとき草原で見た景色が、この店のはじまりです。

なぜ、民族衣装なのか

民族衣装は、流行のために作られたものではありません。
その土地の気候、暮らし、祈りのかたちが、
そのまま服の形になっています。

そして、着てみて初めて分かることがあります。
なぜこの丈なのか。なぜこの重さなのか。なぜこの色なのか。

袖を通すことでしか知れない文化がある。
私はそれを、大切にしていきたいと思っています。

だからこそ、探しているのは
「珍しい服」ではなく「理由のある形」です。

選ぶときに見ていること

手の跡が残っているか

かぎ針の編み目、刺繍の糸、織りのむら。
機械では出せない揺らぎが、装いに奥行きを生みます。

日常で着られるか

どれほど美しくても、着る機会がなければ意味がありません。
デニムやTシャツと並べても浮かない一枚を選んでいます。

風を感じられるか

歩けば揺れる裾、光を透かす編み目、風をはらむ袖。
身につけたときに空気が動く服を選んでいます。

三つの風景

砂漠の色

乾いた大地、舞い上がる砂塵、そこに咲く一輪の花。
陽に灼けた土の色と、風にさらされた素材感をまとうアイテムです。

市場の彩り

異国の市場に積み上がる、色とりどりの布。
ターコイズ、サフラン、コバルト、パープル。
目が眩むほど鮮やかな色彩をそのまま身につけます。

草原の風

どこまでも続く緑と、吹き抜ける風。
軽やかに揺れる裾、ゆったりとしたシルエット。
歩くたびに空気をはらむ装いです。

地球のすべての民族へ

草原で出会ったモンゴルの遊牧民の人たちへ。
そして、それぞれの土地で装いを受け継いできた
地球上のすべての民族へ。

敬意を込めて、NOMAD GRAND を立ち上げました。

旅に出られない日のほうが、ずっと多い。
それでも、袖を通した瞬間に景色が変わる服はあります。

いつもの道を歩くとき。
いつもの人に会うとき。
その一枚が、少しだけ遠くへ連れて行ってくれる。

旅するように、まとう。
NOMAD GRAND